Hints & Tips for Collins


Hints & Tips for Collins
1. 電源プラグのセンターピン
Collinsで使用している電源プラグのセンターピンが折れてしまうトラブルがあります.
新たなソケットを入手して交換すればいいのですが、手間が掛かり、そのまま使用されているケースもあるようです.
今回は簡単な方法で、その修復を行いましたので、ご紹介します.


*今回の対応はJE1ATWさんのホームページの情報を参考にさせて頂きました.


中央ピンの折れてしまった電源プラグの様子.


不要になったGT管のソケットから中心のピンを外します.


中央が以前、交換用として購入していた電源ソケット.この交換には電源系ケーブルを全て取り付け直しが必要で手間が掛かりそうで、そのままになっていました.
写真右が今回GT管より取り外したピン.


GT管より取り外したピンは中が空洞なため、写真のように3mmボルトを埋め込むようにしました.


GT管ピンと3mmボルトをエポキシ樹脂で充填し、一体化させることでピン自体の強度も上がります..
ビスは少し長めの方が作業はしやすくなります.上記の長さだとギリギリですので、もう少し長めをお勧めします.


折れたピンを含む中央部分を平らに成形し、追加するピンとのコンタクトを良好にしておく必要があります.
この作業は非常に重要です.


電源プラグのメス側(ACコード側)のソケットに中央ピンを差し込んだ状態で、ピンの位置を間違えないように本体側の電源プラグに差し込みます.エポキシ樹脂で固めた3mmビスが写真のように本体側のオスソケット中央の穴から出ますので、ワッシャをかませ、ナットでしっかりと締め付けます.この後、瞬間接着剤で動かないようにすれば完璧です.


修復の済んだ電源ソケットの様子.写真はCollins 51S-1の電源ソケットです.
今回の電源センターピンの修復は1時間も掛からず、簡単かつ中央ピン強度もオリジナルよりも強くなるFBな対応です.