JG1XLVの部屋
1970年代前半

    JG1XLVの部屋   
BCL、日本語放送、べリカード
 
 家庭用2バンド短波ラジオで始めたBCL。ラジオの製作などを参考にメジャーな局から聞き始めた。ワライカワセミの鳴き声ではじまるラジオ・オーストラリア、英国のBBC、比較的近い距離の自由中国の声(台湾)、北京放送、旧ソ連のモスクワ放送極東放送(FEBC),HCJB:アンデスの声、、、、などです。

これらの放送を聞いて、受信報告書を送ると、きれいなQSLカード(べりカード)とともに番組のパンフレットやその他の品がメールで届き、うれしく思ったものです。
この頃はいわゆるBCLブームでソニーを初め、いつくかの電気メーカーからもBCLラジオが発売されるようになっていました。(後述)

 さて、参考までに家庭用2バンド短波ラジオでの受信状況はというと、現在の待ちうけ受信からは程遠いものでした。糸掛け式のダイヤルを回すチューニング・ツマミはちょっと回すと
100KHzくらいは動くような感じ。放送にダイヤルを合わせるときは、息を止めて慎重にほんとに少しずつ指先に力を入れながら、周波数を変化させていきます。しかし、チューニングに時間が掛かると海外放送の前半を聞き逃してしまいますので、これがまた大変。
そんな状態でしたから、目当ての放送を捕らえた時の嬉しさはまた格別でした。
ほんとうに毎晩聞いていたように思います。


日立製の家庭用2バンド短波ラジオで受信した
海外の日本語放送からのべりカード


 そのような中で、雑誌で読んだチューニングをラクにするためのミゼットバリコンをつけたり、受信用ワイヤーアンテナを工夫したりと海外放送を聞くだけでなく、その苦労の過程そのものも楽しんでいました。
中学生にとって、海外からのエアメール、フェージングを伴って聞こえる異国の地からの電波、ラジオ、、、、そのどれをとってもとても刺激的で楽しいものでした。
そんな経験をされた方もきっと多いのではないでしょうか?