牧野 実氏のページ
(元 JR1MQB;現在は廃局済)


技術系のお仕事をリタイヤされ、現在千葉県房総にお住まいの牧野 実氏を紹介します.
技術者としての現役時代は数々の特許取得や実用新案など技術的な分野で大活躍されたOMです。
アマチュア無線のみならず、電気・機械、健康、その他いろいろな物事への興味と深い洞察力はますます冴え渡り
空気のきれいな房総の地で、素晴らしい時間をお過ごしです。


先日、丁度10年ぶりくらいになりますが、アイボールさせていただきました。
今は、”こだわりの短波受信機”を製作中でした。牧野氏の許可をいただいて、
製作中の受信機や設備的にほんとうに素晴らしい工作室の様子を何枚かの写真と説明で
皆様にご紹介させていただきます。


匠のページ 牧野 実氏

訃報 
2004年12月
2004年9月より病気療養中だった牧野氏ですが、誠に残念ながら12月に
永眠されました。
こころよりご冥福をお祈りいたします。

2004/12/29
JG1XLV 荒井


牧野さんの工作室入り口に掲げてある”技術”というプレート。
このプレートも自作とのことでビックリ!
(”技術”の文字も糸鋸で作られた)


牧野氏
かつてCQハムラジオやHAM Journalへの技術記事の
投稿などをされていましたのでご存知の方も多いはず。




現在、製作中の短波受信機。
ブラック・パネルとアンバー色の窓が印象的。
パネル、シャーシー、ダイヤル機構などほとんどの
部分が手作りというこだわり。


上部から見た受信機の様子。
シャーシーは2mm厚アルミ板を加工して作られていて、
写真上側からRF部、真中がIF部、下側が電源およびAF部とういう
3ユニット構成となっている。
4連バリコンはハリクラSX-28のもの。写真右側の
複同調IFTはコリンズ社製。写真下側のAFアンプは
ヘリコプターに搭載されていたものからのユニットだそうです。




シャーシー裏側の様子。
2mm厚のアルミ板で作られた頑丈なシャーシーに
きれいな配置で各種部品が整然と並んでいる姿は
見ているだけでも惚れ惚れします。



今回の製作の中で多分、一番の時間と労力を使われた
ところと想像する部分です。
ダイヤル板と軸受け・糸巻き部分を旋盤加工され、伸び無い丈夫な
糸で1対2の回転比で、滑らかに回るメインダイヤル。
旋盤で加工され何度も何度も実験された軸受け・ダイヤル板が
たくさん引出しに収まっていました。




数々の技術と創意工夫、想いとこだわりの
たくさん詰まった短波受信機のフロントの様子。
さて、どのような響きで夢多い短波の世界を
捕まえてくれるのでしょうか?

完成が楽しみです。



牧野氏の工作室のごく一部。
各種測定器は勿論のこと、糸鋸、サンダー、折り曲げ器、
旋盤等々、工作器具も整備されていてFBです。
また、部品・パーツ、真空管なども勿論、何を作るにも
必要な物は全て確保済みです。