TRIO 9R59DS


1970年代から始めたBCLやSWLの頃、短波ラジオに憧れた時期がありました。
いくつものFBな短波受信機の中でもTRIO 9R59DSは王様的ラジオだったように思います。

若き日への回想か、デジタル世界からアナログ世界へのワープのためか、Yahooオークションでも
この9R59D(S)は結構いい値段で落札されているようです。
ようやく機会があって私もこの王様ラジオを手に入れることができましたので、ここに簡単に紹介したいと思います。

JG1XLV
2002/05/03

       TRIO 9R59DS      
手に入れた憧れのラジオ、トリオ9R59DS。
動作確認のため、ワークベンチへ
外観はこの時期のラジオにしてはとてもきれい
でした。



中波はFBに聞こえますが、HF帯(特にCバンド)が
調整が必要のようです。





これから調整するコイル・パックの様子。
ANTコイル、RFコイル、OSCコイルのコアと
コイルに付けているコンデンサの調整を行います。

Cバンド(4.8-14-5MB帯:下記写真参照)のみ
何も聞こえない状態です。ただし、コイル/スイッチ
周りに異常はないため、コイルパックの調整を念入に
することにしました。






受信可能周波数の様子

Aバンド  550 KHz  -  1.6  MHz
Bバンド   1.6 MHz  -  4.8  MHz
Cバンド   4.8 MHz  - 14.5 MHz
Dバンド  10.5 MHz  - 30.0 MHZ





SSB/CWも受信可能です。

BFOツマミの様子。
ミゼット・バリコンでLSB/USBのBFO周波数を
可変します。
FBにSSBが聞こえます。

FUNCTION スイッチの様子:

AM / AM-ANL / SSB- CW


調整の終わった9R59DS。

フロントパネル、ケース、およびダイヤルノブを
始めツマミは希釈アンモニア水で洗浄後、水洗い
して乾燥させ、とてもきれいな状態になりました。
(コリンズのページ参照)

CバンドもFBに受信可能になり、7メガでのSSBの
信号がSメータが振り切れるほどの強さで
安定して(少しドリフトはありますが)
受信出来るようになりました。





今回のトラッキング調整に活躍した
RGジェネレーター

JRC製のSSG