ACARSを楽しもう!


 エアーバンド・ファン/ABL(エアー・バンド・リスナー)の方には馴染みがあるかも知れませんが、
航空管制における空地通信(いわゆる航空機とタワー、グランド、ディスパッチャー、アプローチ、、、等々)での
VHF帯 AM通信に加え、ACARS(エイカーズ:Aircraft Communications Addressing and Reporting System)というデータ通信システムが
利用されています。
このACARSデータ通信をでコードするフリーソフト・ウェアをインストールし、受信できましたので簡単にご紹介したいと思います。


    ACARSの楽しみ方   



 ACARSを楽しむには、
通常のエアーバンドが聞こえるレシーバーとアンテナ。
それに加え、WACARSというWindows上で動くフリーソフトをインストールし、
レシーバーのAF出力をパソコンのマイク入力端子(またはライン入力端子)に
取り込みます。受信場所にもよりますが、アンテナはごく一般のVHF帯GPか
ディスコーン・アンテナでOKです。


 日本におけるACARSは下記の周波数で行われています。

MHz MODE 地域
131.450 AM 日本周辺
131.250 AM 国内路線中心


WACARS 7.0でACARSデータを実際に受信・デコードした
画面サンプルです。
画面左上はACARSデータの航空機位置情報からMAPPINGした
航空機の位置表示。
その他のウインドゥはACARSデータのデコードした情報を
それぞれ表示。


航空機からのACARSデーター通信でのポジション情報を元に
地図上に機体番号を表示します。
時々刻々と移り変わる飛行ポジションが視覚的に確認でき感動します!



上記、WACARS画面の中のポジション・マップ部分
ACARSによりダウンロードされる位置情報をデコードして、
地図上にプロットします。
機体番号から航空機詳細情報を確認することが可能です。




ACARS受信に必要な設備とセットアップ

作業 設備とセットアップの流れ
1 エアー・バンドレシーバーの用意
(ACARS周波数131.45/131.25MHz AM)
 
上記スキャナー・レシーバーはタンディ・ラジオシャック製
PRO-2003レシーバー
周波数(MHz)  地域 モード
131.450 日本周辺 AM
131.250 国内路線 AM

2 アンテナの準備
(こちらは144/430/1200MHz帯用3バンド・コリニア使用中)
3 PCサウンド・カードとのレシーバーの接続
(PCのマイク入力端子/またはライン入力端子とレシーバーの
AF出力の接続)

 PCのマイク入力端子へレシーバーからのAF信号を
入力する。
4 WACARS(ACARSでコードソフト)のインストール
WACARSの導入サイトURLリンク

 Mike Roberts氏作成のフリーソフトです。
2003年3月22日付けで最新バージョン(WACRAS 7.0)が入手
可能です。
5 地図の準備・セットアップ
 WACARS標準の地図は日本用ではありませんので、
下記のサイトなどからお好みの地図を入手します。
日本ユーザー用地図の入手先はこちら


下記は地図ファイル(BMP)使用時の設定例;
それぞれの地図ファイルで示している東西南北の
緯度・経度をMap Optionにて設定します。
 
  ACARS/WACARS関連資料/Webリンク/雑誌記事等
  <Webサイト検索で見つかったACARS情報>
   Matsushita's Homepagesリンク
  ”ACARSを受信してみよう”へのリンク
  ”ACARSを受信してみませんか?”へのリンク
  ”ACARS"へのリンク
  (株)エーオーアール社 AR8600+ARD2お持ちの
ヘビーユーザーの方:ACARS Plotting system
  ”ARD2”情報(AORのホームページへのリンク)
  ACARSシステム概要
  ”次世代機上装置搭載の動向”国土交通省 航空局
平成14年6月
  航空実用辞典
 
  <CQハムラジオでのWACARS紹介記事>
  ・CQハムラジオ2000年1月号P68-69 by JK1BCH入間邦彦氏
  ・CQハムラジオ2000年2月号P58-59 by JK1BCH入間邦彦氏