JG1XLVの部屋
1971年4月

    JG1XLVの部屋   
<ラジオ少年の誕生>
無線との出会いは中学に入学して同じクラスのS君が当時の電話級アマチュア無線技師免許を持っていたのがきっかけである。S君は秀才で、特に理系志向の感じで、小学生の時にすでに従事者免許を取得していた。そのカッコよさもあって、CQアマチュア無線普及会の通信教育講座に申し込んで勉強を始めたのが無線の世界への第一歩。

この頃、近所のOMさんの家の前を通る度に聞こえた無線の音(当時のSSB特有のかん高い音)がとても気になるようになった。(故JA1IGR:この後、ずっとお世話になりました。
ご冥福をお祈りいたします)


さて、普及会の通信教育の方は、難しく学校でも習っていない平方根(ルートの計算ですね)なんかはまったく理解も出来ず、初回の東京蒲田の日本電子工学院で行われた国家試験はあえなく不合格!
その後、約1年かかってようやく電話級に合格。やっとの思いでオレンジ色の従事者免許を手にすることができました。

また、JA1IGRさんに地元の江戸川クラブの月一回のミーティングに連れて行ってもらうようになりました。皆さんオトナばかりの世界でほとんど話しすら出来ない状態でした。(この頃、
"CQ誌は難しいからなー。もう少ししたらだんだん分かるようになるよ”と励まされる)
当時は地元のローカルクラブが全国的にも盛り上がっていた時代で、この江戸川クラブ
のOMさんたちもとてもFBに活躍されていました。中には3.5メガ CWでDXをかせいでいる
人や、ハムライフ(月刊の無線雑誌:今は廃刊)の表紙を飾ったJAで一番早くSSTV免許を
得たOMさんなんかもいらっしゃいました。これがオトナの趣味の世界に背伸びをしながら足を踏み入れた瞬間です。ラジオ少年誕生の時です。



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