JG1XLVの部屋
1973年4月

    JG1XLVの部屋   
憧れのソニーICF-5800ラジオ

 
1973年春、私は依然としてチューニングの大変な家庭用短波ラジオで海外からの日本語短波放送を聞いていた。折からのBCLブームでメーカー製のBCLラジオが発売されたのです。
その中でもSONY ICF−5500/5800シリーズはカッコ良かった。
特にICF−5800はBFOも付いているし、ファインチューニングまであり、まるで夢のようなラジオでした。1974年4月に発売された、この夢のBCLラジオは価格が20,800円。
残念ながら中学生の私には買えずに、夢のようなBCLラジオは永遠に夢のラジオのままでした。
 

SONY ICF-5800
1973年4月発売定価\20,800円
SSBも受信可能

 
さて、このラジオのTV CMを覚えてられる方はどのくらいいるでしょうか?
そうBCLラジオのコマーシャルをTVでやるほどの人気があったのです、BCLは。

チューニングダイヤルを回しているとピーとかギャーとかの音が急に消えて、ラジオオーストラリアのワライカワセミの鳴声が浮かび上がって聞こえてくる、という印象的なコマーシャルでしたね。その後もいくつかのTV CMのバージョンがあって、私たちラジオ少年の熱い心を捉えたのでした。

21世紀の今になってもYahooオークションなどで出品されているICF-5800がかなりの値段でやりとりされているのは、きっとこの頃の憧れや熱い想いからだと思っています。
出来れば私もこの1台を手に入れて短波を少年の頃のように聞いてみたい、、、、。